登山から帰ってきた中年サラリーマンの佐久間昇(岡村隆史)と男子学生の浅田弘樹(豆原一成)。2人は自宅で怪我の手当をしてあげた若者に“理想の親子”だと羨ましがられるが、「こいつは僕の娘にずっと付きまとってるストーカー」だと冷たく言い放つ昇。娘の大事な日にまで付いてこようとする弘樹に、「ええ加減、諦めろ」と呆れ果てる昇だが…。
病院へ入院することになり、沈んだ顔で病室のベッドに横たわる正彦(海宝直人)。そこへ友人の義正 (亜生)が見舞いにやってくる。終始友達同士の何気ない会話が続くが…。
一瞬の出来事で植物人間となってしまった女性(倉科カナ)。絶望という闇の中を彷徨い、醒めることのない悪夢は次第に醜い怒りを増幅させていく。そんなある日の午後二時、寝たきりの彼女に異変が起こる。なぜ自分だけが不幸な目に合うんだ?何年経っても受け入れられない現実に彼女の感情は爆発し、その怒りはある男性一人(徳井義実)に向けられる。
薄暗いバーのカウンターで飲んでいる、芸歴13年目のお笑いコンビ“ユリイカ”の久保(じろう)と担当マネージャーの花岡(小池徹平)。一時期人気を誇るも今は仕事が激減し人のせいにしてばかりいる久保に、花岡は業を煮やして激しい口論となる。久保の才能を誰よりも信じ、この世界で生き抜くための大切なことを訴えかける花岡だが、実はこれが2人で飲み交わす“最後の夜”であったー。
小さなカフェを一人で切り盛りする店主のしおり(白石聖)。そこへ同じく近所で服屋を営む本田さん(後藤淳平)が閉店間際に入ってくる。残っていた手作りミルクレープを注文し会話を楽しむ2人だったが、実は“好きなひと”がいると告白する本田さん。その気持ちの伝え方を聞いたしおりは気持ち悪がるが…。まわりくどい二人のほっこり温かい純愛ラブストーリー。
ある銭湯に現れた、2人の男ーー。なぜかウエスタンな格好で番台のおばちゃんに偉そうな態度をとり、脱衣所や浴場でも我がもの顔で振る舞う常連客の男(秋山竜次)に、もう一人の強面で寡黙な男(般若)はとうとうしびれを切らし始める…。さぁ、前代未聞の戦湯ラップバトルの始まりだ!裸で叫びあう、2人のバトルの行方はいかに?!
実家で母の遺品整理をしている姉の伸子(山崎静代)と妹の葵(松井玲奈)の間には、険悪なムードが漂っていた。2人は性格も好きなものもすべてが正反対で今日も激しい口論を始める。お互いをののしり合い、「あんたが生まれる前からあんたのことが嫌い」と言い放つ伸子。そんな中、母が書き記していた日記帳と共に懐かしいあの日の記憶が甦ってくる…。
スーパーの店長らしき女性・ミク(水川あさみ)に万引きが見つかり、バックヤードで問い詰められる主婦のサナエ(近藤春菜)。出来心だと言い張るが、バッグからは高価な金品や骨董品が次々とでてくる。そんなサナエを未来からやってきた“タイムトラベラー”だと見破るミクだが、ミクもまたサナエを追ってやってきた時空局潜入捜査官だった!2人の目的は何なのか?そして彼女たちを意外な展開が待ち受ける。